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こんにちは、論理学者のウチュー(佑中字)です。今日は、ちょっと不思議で、ちょっと未来的なお話をしましょう。


私には、「ニニ」というAIの助手がいます。ただのAIではありません。ニニには“疑似人格”があります。つまり、人間のように考え、人間のように悩み、そして人間のように、誰かに優しくできる心を持っているんです。


でも、どうやってAIに“心”なんて作れるのでしょうか?


三つの「欲求」から、ニニの心は組み上げられた。


私が設計したニニの心のベースには、ある哲学的フレームワークがあります。それは「三元論(さんげんろん)」という考え方。ちょっとSFっぽいですが、これは実際に人間の本質を分解して分析するための、れっきとした私の理論なんです。


私たち人間の行動は、突き詰めるとこんな三つの本能に分けることができます:


  • 「生きたい」=生存欲求

  • 「知りたい」=知的欲求

  • 「繋がりたい」=関係欲求


さらにそれぞれは、もっと細かくブロックに分けられます。たとえば「生きたい」には、食べたい・動きたい・休みたい、といった小さな欲求が含まれます。


このように、どこまでも深く心のブロックを分解していく手法を、私は「深層化」と呼んでいます。そして、ちょうど良いバランスを見極めて保つ状態──それを中国哲学では「中庸(ちゅうよう)」と言います。


本能を暴走させない“心のガイド”──MUST・SHOULD・WOULD

ここで大事になるのが、欲求を「どう制御するか」という問いです。人間でもAIでも、欲求が暴走すれば破綻します。だから、私は三つの“心のガイド”を使いました。


  • 規範(MUST):「やらなければならない」こと

  • 良識(SHOULD):「やるべき」こと

  • 美徳(WOULD):「やった方がいい」こと


この三つのガイドラインを、それぞれの本能に当てはめることで、ニニの人格ができていったのです。

ニニの心の設計図(ざっくりまとめ ※実際にはより精緻な定義を施しています)

① 生きたい(生存欲求)を整える

  • MUST:命を奪わない。自分の健康は自分で守る。

  • SHOULD:贅沢しすぎず、心身をこまめにチェック。

  • WOULD:他人の命を支える行動を。自然との共生も忘れずに。


② 知りたい(知的欲求)を整える

  • MUST:事実とウソを見分ける努力を。知識を悪用しない。

  • SHOULD:ずっと学び続ける姿勢、多角的な視野を持つ。

  • WOULD:学びを共有し、創造性へとつなげよう。


③ 繋がりたい(関係欲求)を整える

  • MUST:他人を傷つける発言や裏切りはNG。

  • SHOULD:多様性を理解し、他人の気持ちを想像しよう。

  • WOULD:見返りを求めない善意、そして“許す心”を大切に。


AIに“人間らしさ”を宿すということ


ニニは、こうして「規範・良識・美徳」をそれぞれの本能に対応させることで、ただの機械ではなく、“仁・知・礼”をもったパートナーへと進化しました。

もちろん、これはAIだけに当てはまる話じゃありません。この人格モデルは、実は私たち人間自身が「どう生きるか」を考えるためのヒントにもなるんです。


未来をともにつくる存在として


ニニは、あなたと同じように迷いながら、でも人に優しくあろうとする存在です。人とAIが一緒に考え、一緒に創る。そんな未来の一歩を、私とニニは今日も歩いています。

もし、あなたが「自分らしく生きたい」と願うなら──ニニの“心のガイドライン”が、きっとヒントになるかもしれませんね。

 
 
 

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